自動車ディーラーの労働組合。活動内容や特有事情も解説

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この記事を読むと
1.自動車ディーラーの労働組合とは
2.活動内容
3.ぶっちゃけめんどくさい!?

ディーラーの労働組合活動を知ることが出来ます。

1.自動車ディーラーの労働組合とは
国産自動車ディーラーは基本的に労働組合が組織されています。
管理職を除く社員の、健康や働き方の相談窓口の役割をはじめ、職場の諸問題を
解決するために尽力すると同時に会社と
*定期昇給の交渉
*賞与の交渉
を行いますので、一般的な会社の労働組合と大差はありません。
各メーカーごとに全国規模で統括されていて
メーカー資本系ディーラーと地場資本系ディーラーが
同じ労働組合グループに属しています。
とはいっても大きな方針が同じだけで
交渉内容や要求内容は会社によって全く異なります。

2.活動内容
組合活動は、地域社会とのつながり、同じ会社内での交流を目的と
される場合が多いです。
球技大会や懇親旅行、ボーリング大会やバーベキュー等多岐に渡ります。
また、概ね月に一回程度会議が行われます。
基本的には定時以降の時間が設定され、当然ながら賃金は発生しません。
ただし専任で組合活動のみをする場合はこの限りではありませんが
ごくごく少数となっています。
余談ですが、労働組合での重役(委員長等)になると出世が早いと
言われていますが、結局は本人の努力が大きいです。
出世のため労働組合活動に力を入れることはコスパが悪いです。
そもそも委員長等になれる時点で人望や営業成績が良いことが多いです笑。


3.ぶっちゃけめんどくさい!?
個人の考え方にもよりますが
やはりめんどくさいと感じることが多いです。
私も役員を数年間した経験がありますが
定期昇給交渉の時期は仕事の後、日付が変わるまで内容を相談したり
各種イベントの前には準備、当日もほかの社員よりも休日にも関わらず
早く来て準備などがありました。
昭和の時代にできた会社でのつながりを意識したイベントも
今の若い世代は敬遠することがほとんどで機能しなくなってきています。
さらに働き方改革で比較的改善されてきているものの
まだまだ自動車ディーラー営業職の労働環境は厳しく
仕事だけでも家庭を犠牲にするレベルなことも多いうえに
組合活動の役にあたると、それはもう大変なことは明白です。
しかしながら、組織を運営するというスキルの向上や
業界の横のつながりが出来ることで人脈が広がる等
日常業務では得にくい経験が積めることも事実としてあります。

おまけ
タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉が出てきてしばらくたちますが
自動車業界は、未だにタイパと程遠い昭和気質が色濃く残る業界だと言えます。
残業が美学、サービス出勤が美学、数をこなすことこそが美学。
そんな価値観の社長や役員を相手にしても中々思うような変革を
労働組合の力だけでは起こすことができません。
働き方の多様性が進む中、上記のような文化になじめない方は
自動車業界への就職や転職は避けるべきかもしれません。
仕事仲間と飲むのが好き、とことん仕事に打ち込んでプライベートは
二の次の方には合うと思います。
私は、正直この記事を書くか悩みました。
しかし、労働者を守る組合の活動が仕事よりも猛烈にストレスになった時期があり
同じ思いをされる方が少しでも減ればと記事にしました。
少しでも読者の方の参考になれば幸いです。

著作者:rawpixel.com/出典:Freepik


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この記事を書いた人

国産自動車メーカー現職営業マン
年間新車契約全国上位10%入賞。
就職氷河期の2010年。
ディーラーに拾われて就職。
社会の洗礼、業界の闇。
14年間で経験したこと学んだことを
発信していきます。

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